App Storeで配布終了してダウンロードできなくなったアプリから.ipaファイルを作成して他のiPhoneへインストールする(制限あり)
本当はやっちゃいけないんだろうけど、iphoneのイヤホンジャックにつけてペットなどの体温を測れるwishboneのアプリが突然App Storeからダウンロードできなくなり、大変困ったので、ギリギリ1端末にだけ落としておいたAppを別の端末にもコピーしてインストールした備忘録。
必要なもの
※ちなみに、これは、不特定多数の人にiphoneにすでにインストールされたアプリのコピーをバラまける方法ではありません。アプリ使用時にコピー元のAppleIDとパスワードを求められます。あくまで、自分の2台目端末に入れたいが、バックアップからの復元でインストールしてしまうと2台目端末にもとから入っていたものが全部消されてしまうので困った! というような場合の緊急対処です。
Wishboneは2015年ごろメディアでも紹介された非接触型の表面温度計で、うちではペットのウサギの体温の相対変化をみようと思って今年6月あたりに購入しました。
で、そのときはまだ、AppStore(アメリカの)でこの温度計のソフトをダウンロードすることができたのだけど、本当はこれを使いたがっていたのは出張でしょっちゅう家を開ける私ではなく同居している相棒の方で、そっちのiPhoneには時間がなくてインストールしていなかったわけです。
で、9月に入って、なんかウサギの体調が悪くなってきたので、せっかくだからwishboneで測ろうかと、その相棒のiphoneにインストールしようとしたら、AppStoreから消滅していました。 ソフトがなければハードはなんの役にも立ちません。まあ、せいぜい4000円程度のものだけど、使えないまま捨てるのは悲しすぎる。
というわけで、なんとかこの相棒のiphoneに私がダウンロードしておいたアプリをコピーできないか、と奮闘する羽目になりました。
Appleの方針としては、とにかく、AppStore以外からのソフトは徹底的にインストールさせない仕様。
とりあえず、「iphone アプリ 販売終了 転送」の検索でググってみた結果、見つかったのは以下のような方法。
- バックアップソフトを使って再インストール。
→これは基本的に、同じ端末にバックアップコピーを戻すだけなので、うちのケースでは使えない。 - iTune 12.6をダウンロードしてきて、App管理画面から再インストール。
→これは、AppStoreでアプリが配布されているうちにアプリをダウンロードしてバックアップしておく必要があるので、うちのケースでは使えない。 - AppStoreの購入履歴画面から再度ダウンロード。一度購入・ダウンロードしたアプリは、AppStoreでは配布しなくなっても、購入履歴から再度ダウンロードできる、と書いてある。
→購入履歴確認してみたけれど、wishboneのソフトは存在しない。この方法を書いている人は2016年とかの記事が多いので、その後、Appleが配布を中止したアプリはその時点でサポート外アプリのダウンロードをさせない仕様に変更したのかもしれない。 - なんらかの方法で、インストールされたアプリを.ipaファイルにすることができれば、Apple Configurator 2 をAppStoreからダウンロードしてくれば.ipaファイルからインストールができる。
→Apple Configurator 2はMacOSX 10.14以上でないとインストールできない。9月25日に発表されたばかりのMojaveに仕事でも使っているMacをアップデートするのは流石に怖い。
というわけで、どれもアウトでした(涙)。 まあ、違法ソフトや、セキュリティの甘いソフトをインストールしているおかげで、端末がハックされるのを防ぐと言う意味では正しい対処だと思いますが。
Mojaveにアップデートしてもいいよ、という方は、下の方法で.ipaを作っておいて、Apple Configurator 2を使ってもいいかと。
iMazingのフリー版で、まず.ipaファイルを作成。
散々さまよった挙句、結局、iMazingのフリー版でなんとかコピーできました。 iMazingというのは、サードパーティ製のバックアップ・リストアソフトです。
iMazing | Mac&PC用iPhone、iPad & iPod管理ソフトウェア。転送、コピー、音楽のバックアップ、メッセージ、ファイルなど
これをインストールし、Macにiphoneをケーブルで接続しておいてソフトを起動すると、左側の欄に接続したiphoneが出てきます。 それを選んでおいて、中央の窓から、「アプリを管理」を選びます。するとこんな画面が開きます。
「アプリを管理」の文字のすぐ左下で、「ライブラリ」が選択されていることを確認します。また、右下側には、そのiPhoneのAppleIDが表示されているはずですが、もし表示されていなかったら、サインインしてください。
ここで、Wishboneはすでにダウンロードされたマークになっていますが、最初はこれが雲形のマークになっているので、まず雲マークをクリックして、ソフトをダウンロード。 AppStoreではダウンロードさせてくれなかったけど、サードパーティソフトならまだダウンロードできる模様。 ただし、これも、いつAppleが禁止してくるかわからないので、配布中止になったソフトは一刻も早くダウンロードしておくことを強くおすすめします。
ダウンロードが完了したら、雲マークがゴミ箱マークにかわります。この状態になったら、まずコピーしたいソフトを選んでおいて(画面の場合wishbone)、「デバイスにインストール」の横の下向き三角をクリックします。そうすると、「.IPAにエクスポート」というオプションが現れます。
「.IPAにエクスポート」を選ぶと、.ipaファイルの保存先を聞いてきますので、保存先を選んで「保存」ボタンを押します。
.ipaファイルから別の端末にインストール
次に、コピー先の端末をMacにケーブルで繋ぎます。一つ前の手順と同様にして、「アプリを管理」画面に移動します。 「アプリを管理」の文字のすぐ左下で、「ライブラリ」が選択されていることを確認します。また、右下側には、コピー元のiPhoneのAppleIDが表示されているはずですが、もし表示されていなかったら、サインインしてください。 (コピー先のiPhoneのAppleIDではありません)
アプリの一覧が見える窓がありますが、そこに、さきほど保存した.ipaファイルをドラッグ&ドロップします。 すると、アプリ一覧画面が更新され、今追加した.ipaファイルのアプリの名前が表示されますので、それをクリックして選択します。 その状態で、画面右下の「デバイスにインストール」ボタンを押すと、コピー先の端末にインストールされます。
確認は、「アプリを管理」の文字のすぐ左下で、「デバイス」を選択すると、インストールされているアプリの確認ができます。
最初にも書いた通り、こうやってコピー先の端末にインストールしたソフトは、使用制限があります。 というのは、使用時にコピー元のAppleIDとパスワードを求められたので。おそらく、同じAppleIDで使えるライセンスの数をApple側で管理しているのだと思います。というわけで、自分の2台目マシンか、家族や非常に近しい人にコピーさせる以外は、役に立たない情報です(コピーはできても使用できない)。
以上です。複数端末での検証とかしてませんし、あくまで自分のための備忘録なので、動かなかったらスミマセン。